建築環境学の試験(全部文章の記述問題なあたりがうちの大学っぽいけど)のために
勉強しながら思う事。
気密性とシックハウスの問題、エネルギー消費や石油依存、電力依存。
省エネルギーのために高気密化すると、機械換気だとか機械空調が必然的に必要で。
シックハウス症候群の原因の一つは密室化した住宅問題でもあり。
環境だとか省エネルギー化がトレンドなのに、電力依存はどんどん激化してる。
エネルギー効率は格段に良くなったけれど、それ以上にIT化で電気機器の使用が増えたせいで
消費エネルギーはうなぎ上がり。景気が多少持ち直したと言われるのは
三種の神器(こんなこといつまでも言ってるから日本は駄目なんだけど)で
極めてバブリーな感覚の消費者意識が高まってるからで。電化製品の消費と言う構造で
景気を成り立たせている。そう言う事をしながら一方で省エネ。
政府の指針の中でも高気密化住宅はキーワードの一つ。ハウスメーカーもこぞって
電力化住宅を売り出してる。そのためには機械化。電力消費万歳。でも省エネも大事ダヨネエ。


ああ、矛盾だらけな国、日本。


この国に根本的に欠如してるのは、自らの生活に対する想像力の欠如だ。
想像力が無いからイメージを外から持ってくるんだけど、所詮外から持ってくるものだからね。
つぎはぎだらけの間抜けな姿になってる。デザイナーズマンションの虚構性も同質。
デザイン家電とか、あっちでもこっちでもデザインデザインデザインデザイン
受け売りのイメージに支配されている。


昔は良かった、昔はどんどん景気が良くなった。そういう過去を引きづり続けていることに
問題があるんだと思う。もう若い世代からすると、万博もバブルも過去のもので
リアリティーが無い。悪くなった景気の責任を若い人に押し付ける割には、
この国のトップは昔の幻影ばかりを追いかけて、でも過去を肯定するほど勇気がない。
この国の戦後がそれほど悲惨で最悪なものだったかって話になれば
それほど酷くはなかったんだと思う。結構頑張ったんだと思う。
問題はそういう過去を、いい面も悪い面も含めてだけれど、この国の人間の誰一人として
ちゃんと評価しきれていないからだ。現在を過去からの連続として捉える事が出来ないのは
結構致命的。この国の大半は文系なのにね。決定的に断絶してるんだから
そりゃあ駄目になるんだよね、この国は。べつに嫌いじゃないけどさ。
プロジェクトXは、それはそれで面白いし良いと思うけれど
あれを全面的に肯定してしまうんだと問題だな。たぶん次に進めなくなっちゃう。


極めつけはこの国の首相の「頑張って頂きたい」って発言。何をやってるんでしょうね、まったく。


っていうか試験のせいで製図が全く進んでないーやべー。
科目が人より多いのって、損だなあ。
(人より余分に構造系関連の授業取ってるからですけど)