製図の敷地およびプラン変更。やりなおし。


ふう。じぶんがどんな空間を作りたいのかは
いまいちまだよくわからない。


でも今回は街の断面みたいなものが気になっている。
それはつまり密集市街地の、道路に面していない部分の立面。
例えば、ほとんど隙間無く埋まっている住宅地に、一軒でも建て替えの為に
空地が一瞬生まれたりすると、なかなか凄いことになったりする。
生まれてこのかた日の光をほとんど浴びなかっただろうと思わせるような壁が
突然街に現れる。窓一つないコンクリートブロックの壁とか。
そういう不遇な立面の積層としての街が確かに存在するはずで
でも意外と、いろいろな建築作品は、コンクリートの壁を一枚立てて
無視してしまったりする事が非常に多いんじゃないか。
向こう側の開口と、こちら側の開口で起る応答関係だとかを
もう少し考えてゆけば、一つの問題提起としての建築は出来るような気がする。
べつにつねにその問題意識が住宅につきまとう必要も無い。
でも何かの偶然で、いろいろな壁がパッと露出したときに
見えてくる風景、たとえそれが50年通して1回だけだったとしても、は
間違いなく街の断面として成立しうるし、ある種の歴史を引き受けられるはず。
断層みたいな建築。断層の中に埋まる貝殻の化石のような建築。