未熟な学生の戯れ言だとは知りつつも。


設計は、つまり自分の心の声に耳を傾ける作業だ。
他人がどうだとか、流行がどうだとか、そういうこととは全く無関係な気がする。
これは容易なことではない。僕らは常に情報にさらされているからだ。
マウスをクリックするだけで世界中の情報が目に入ってくる。
さばききれないほどの情報過多の状態。これがつまり僕らのいる世界の偽りのない姿だと思う。


そんななかから、少しでも自分の姿を見いだせるかたちを見つける作業。
うん、ここはうまくいったな。うん、ここは自分らしさが出たかもしれない。
こういう感覚がすごく重要で、それが図面の密度となる気がする。
自分の中でかわり続けないもの。普遍的な、絶対的な回答。


これは結構難しい。たくさん模型を作って、ドローイングを描いて、悩んで。
でも少しだけ近づけたっていうときの、この感覚って結構嬉しい。
空間がどうだとか、そういうことを超えて素直に嬉しい。


3年は結構ハードな学年だけれど、この一年でだいぶ前に進めている実感はある。
すくなくとも一年前の自分よりは。成長できるうちは、まだまだ続けることができそうだ。