街の明かりを見ていたら少し切なくなった。
歓楽街のネオン、自動車のライト、アパートの照明。
数えきれないほど沢山の光が無造作に街を照らす。


光源から放たれる光はどこに行く訳でもなく、どこにつながる訳でもなく
ただただ切なく孤独に輝いている。そこに光があるというそれ以上の
意味は持たずに、まるで必死に自分の存在を訴えかけるためだけにあるような光。


でも、もしそこに何らかの意味があるとするならば
きっとそれはこの不確かな世界にあるなにかを照らすために生み出された、ということだ。