麻原彰晃の3女、大学入学拒否

大学には大学なりの事情というものがある。麻原彰晃の3女が入学したともなれば、学生や親のなかには和光大の入学をやめて別の大学へ行ってしまおうと考える人だっているだろうし、和光大学も私立である以上はこんな危険を冒してまで自己犠牲的な慈善活動をする必要もない。


ワイドショーでは頭がすっからかんの馬鹿なコメンテーターが、「こういうことをするのは間違っている、和光大学は自由を重んじる大学なんだから・・・残念です」というようなことを無責任に言う訳だけれど、本当にこういう人間こそ一度死んだ方がいいんじゃないかと思う。


オウムの事件にしろ最近多い異常な犯罪にしろ、問題の本質は社会の窮屈な枠にいられない人間が起こすことが圧倒的に多いのだということである。サリン事件が起こってからずいぶん長い時間を経て、マスコミがオウム報道に裂いた時間や資本は相当なものだったはずだ。なのにこれはいったいどういうことだろう。なにも解決してやしない。麻原を死刑にすればすべて丸く収まるとでも思っているのだろうか。被害者やその遺族の方がそう思うのは良い。当然の人間心理だし、彼らからすれば平和な毎日を不当に踏みにじられたんだから。問題はテレビを見ているそのた大勢の人間である。社会そのものの問題を、一部の人間に押し付けて解決することなんてできやしない。死や危険への恐怖ばかりが誇張されて、結果今の世の中は異端をますます排除する、閉鎖的な社会になっているではないか。そしてそれを担ったのは視聴率や売り上げを最優先にして事件を食い物にしたマスコミの責任だ。


異端を、受け入れられる社会を構築すべきだったんだよ、あの事件の後に。今頃になってその責任を大学に押し付けたって、何一つ始まらないじゃないか。全員が他人の振りをして、それでいて被害者面する。もういい加減うんざりしているんだけどな。