大阪万博

ところで、僕の世代は大阪万博なんて完全に過去のもので、僕なんてつい最近になるまでほとんど知らなかったんだけど。にもかかわらず、建築とかをはじめとするこの種の業種の多くのおじさんおばさんは、僕からすると異常なほど大阪万博に対しての想いがあるようだ。一種のトラウマと言って良いんじゃないか。あれがいったいなんだったのかはいまだによくわからない。でも並々ならぬモノを感じるから怖い。


そういえば《20世紀少年》でも万博はキーワードだったなあ。あれもなんだか気味の悪い話ではある。時代錯誤な時代感覚でもって、科学技術の進歩とのアンバランスさとは対照的に、時代が延々とリピートされるんだから。あのストーリーの中では、科学だけは正常に進化してるんだけど、ほかの精神構造とかそういうのはむしろ異常なほど進化していない。詳しくないからわからないけど、文化って言うのは一部だけが特化して進化なんてしないんじゃないかなあって考えてる訳ですよ。ある部分が前に進めば、それと均衡を保つようにほかの部分も進化するんじゃないかなあと。


あれの作者って誰だっけ?よくわからないけど、なかなか面白い感覚の人なのかもしれない。

荒俣宏《奇想の20世紀》っておもしろそう。