エーリッヒ・フロム《自由からの逃走》を読む。まだ途中だけど。これが書かれたのは何十年も前の話なのに、基本的に現代の感覚でも十二分に読めるのに驚愕。人類って進歩しないなあと悲観的に見るか、いやあの本が名著なんだと楽観的に見るか。大枠のシステムとしてはまあそんなに変化がないのかなあ。よくわかんないけど。


基本的に僕は、大学の設計製図のための理論武装として今のところ近代建築史を軸として社会学や哲学なんかもあわせて休み中に勉強していたわけですが、モダニズムを勉強してると否応無しにアルベルト・シュペーアとかジュゼッペ・テラーニ、イタリア合理主義に興味がわいてきて、脇道にそれまくっているので前に進まない・・・。はっきりいって僕の世代、ホワイト派やグレイ派なんてほとんど感覚的に存在してないに等しいですからねえ。ここらへんがごっそり抜け落ちてる。もっとここらへんをちゃんとやらないと、現代に到達できないから乖離を感じる。ともかくやっと社会主義やナチズムとかに興味がわいてくる。社会の流れの中で建築を読み解くとこんなに面白いんだと、感動している。


それにしても分野広げると、対象が歯止めを聞かなくて困る。